USBホストケーブルとUSBケーブルの違い
USBホストケーブル(OTGケーブル)と普通のUSBケーブルの違いは、USBホストケーブルとして振る舞う為の配線がされているかどうかと言うことらしい。
標準のUSBは4本線(VBus / D- / D+ / GND)に対し、
miniやmicroのコネクターは5本線(VBus / D- / D+ / ID / GND)となっている。
この追加されたID線が、GND線にショート(短絡)されているかオープン(無接続)かどうかで、USBホストケーブルかUSBケーブル(または、単純な変換アダプタ)かを判断しているようです。
(XOOMに改造した変換アダプタを使ってUSBマウスを接続したところ)
AndroidにUSBデバイス
Android 3.1 からは、USBホスト機能がサポートされました。
USBホスト機能がサポートされることで、Android端末に色々なUSB機器が直接接続できるようになりました。
例えば、USBマウス、USBキーボード、USBゲームコントローラーといった入力デバイスから、USBメモリとかUSB-LANとか、はたまたiPhoneなんかも接続できちゃうらしい。
参考)Android3.1の Motorola XOOM Wi-Fi 10.1 (MZ604) にいろいろ繋げてみた
と、言うことで、僕もさっそくXOOMに色々と繋いでみよう・・・
と、思ったのですが、接続にはUSBホストケーブルが必要とか。USBホストケーブルなんて正直初耳。当然持っていません。
そして、当初、USBホストケーブルを変換アダプタで代用できると思っていたのですが、これは間違いでした。
※追記 Optimus Pad用のケーブルが使えるらしい! – Android の USB Host 初体験
※追記2 Amazonでも使えそうなのが売ってました USB2.0ホストケーブル Micro-USB(Aメス-MicroB)アダプタ(コメント欄にて、USBホストケーブルでは無いとの報告が有りました。Amazonのレビューでも「使える」「使えない」と両方のコメントが有るようで、購入の際には注意が必要です。)
間違い・その1
の、2つのアダプタが、ずっと前に購入して手元に転がっていました。
こいつを繋ぎ合わると micro(B)からUSB(A) への変換アダプターになります。
最初は、これで普通に繋がるだろうと思っていたのですが・・・
動きませんでした><
間違い・その2
最初の変換アダプター2つ使った方法でダメだったので、しょうがなく日本橋に買い出しに行くことにしました。
最初に赴いた千石電商で、micro(B)からUSB(A)へ変換できるアダプタが売られていたので、これを購入してきました。
パッケージには一言もUSBホストとは書かれておらず、一抹の不安を感じながらも、他の店を回るのが面倒臭かったので、これだけ買って帰った訳で、
やっぱり、これでも動かないと言う結果・・・orz
変換アダプターをUSBホストケーブルに改造
まぁ、がっかりしていてもしょうがない。
せっかく買ったし、もったいないし。
で、 これらの変換アダプターを改造して、USBホストアダプター化することに挑戦しました。
ケーブルの自作は USBホストケーブル 自作 でググると、結構ヒットする。
みなさん作ってらっしゃるので、かなり参考になります。
改造・その1
僕の持っていたL型変換アダプタは、amazonのレビューで★☆☆☆☆を付けられるほど、簡単に分解できてしまいます。
中を見てみると、やはり配線は4本だけで、IDピンはオープン(無接続)状態。
(しかし、お世辞にもキレイとは言えない半田付けだなぁ・・・)
このmicroB側のIDピンとGNDピンをショートするように半田付けして、ケースに戻して完成です。
USBマウスを接続すると、正しく認識されました。
ちなみに、変換くるくるアダプタの方もテスターでチェックしてみた結果、やはりID線は接続されておらず、USBホストアダプタとしては使えないようでした。
改造・その2
次に、千石電商で買った変換アダプタもついでに改造してみました。
これはL型アダプタと違って、外側は柔らかいシリコンっぽいビニールで覆われています。
引っ張ってみたものの、簡単には抜けないようなので、思い切って切り裂いてみました。
中からは硬質な樹脂で固めた物が出てきました・・・先のL型アダプタと同じ赤い配線が見え隠れしてるので、これも作ってる所は同じなのかな・・・
これは、ちょっとやっかい・・・と思いつつ、とりあえずID/GNDが有る方を中心に、カッターで削ってみた。
(しかし、削りすぎで、コネクタがちょっとグラグラしちゃってますw)
ここまで露出させたところで、先のL型アダプターで使われているコネクタとは違うようなので、ググってみたところ microUSB変換コネクタ で、紹介されてるコネクタと同じっぽいことが分かった。
テスターでピンアサインを調べても、ほぼ同じっぽい。
あと、他のサイトでも、このコネクタと同じっぽい奴を改造して充電ケーブルを作ってる例がちらほら見られる。
こちらのIS01 USB充電ケーブルの作成の例では、IDピンがプルアップされてるとある。
抵抗らしい物は付いてなくて、IDがVBusにそのままショートしてるっぽいけど・・・大丈夫なのかな
で、何かの部品のリードの切れ端で、IDとGNDをショートさせてみた。
動作確認の為、剥き出しのままでUSBマウスを接続してみた。
こちらも正しく認識してくれました。
後は、ホットボンド固めて、外側のビニールを接着してできあがりです。
(あんまり上手くはくっつきませんでしたが・・・)
最後に
USBホストケーブルの需要は、AndroidがUSB機器に対応することで高まるだろうし、今後はUSBホストケーブルの入手が容易になると思う。
ですが、今のところは、まだ取り扱っている店が少ないのが現状のようです。
Amazonで検索しても、USB A(メス) – MicroUSB A(オス)のホストケーブルは見つかるものの、XOOMで必要なのはMicroB(オス)なので使えそうなのは見つかりませんでした。
ツイッターで、誰かがAndroidで使えるUSBホストケーブルが売っているお店のリンクをツイートしていたのだけれど、ファボるのを忘れて忘却の彼方orz
※追記 Amazonでも使えそうなのが売ってました USB2.0ホストケーブル Micro-USB(Aメス-MicroB)アダプタ(コメント欄にて、USBホストケーブルでは無いとの報告が有りました。Amazonのレビューでも「使える」「使えない」と両方のコメントが有るようで、購入の際には注意が必要です。)
そゆわけで、みなさんも、これからAndroid用にUSBホストケーブルを購入される際にはお気を付け下さい。
参考)
Android3.1の Motorola XOOM Wi-Fi 10.1 (MZ604) にいろいろ繋げてみた
Universal Serial Bus – Wikipedia
USBホストケーブル …ないなら自作
Garmin nuvi 200W用外部電池駆動ケーブル
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Comment (5件)
「USB2.0ホストケーブル Micro-USB(Aメス-MicroB)アダプタ」を買ってみましたが、
Galaxy S2 でUSBホストケーブルとして動きませんでした。
microB側を分解してみるとIDピンとGNDピンがショートされなかったです。
ここを銅線を使ってショートさせるとUSBホストケーブルとして使えました。
USBとmicroUSB bの結線がこのサイトの間違い・その1の「micro(B) → mini(B)のL型変換アダプタ」と同じでした。
Amazonのレビューにも、「使える」「使えない」と両方のコメントがありますね。
どう言うことなのでしょうか・・・違う物が混ざって送られてるとか・・・
いずれにせよ、この様な状況では、これは買わない方が良いですね。
ご報告ありがとうございました。
初めまして。
ブログ・100円玉の対価の管理人、ほるとと申します。
「IS01 USB充電ケーブルの作成」記事へリンクして下さりありがとうございます。
さて、参照して頂いている記事を下記URLに移転しました。
ttp://www.hlt.jp/cgi-bin/sfs6_diary.cgi?action=article&year=2010&month=11&day=03&mynum=168
恐れ入りますが、リンク先URLを修正願えれば光栄です。
では今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
ご連絡ありがとうございます!
早速、変更させて頂きました。
ピンバック: 100円ショップで、USBホストケーブル(OTGケーブル)を購入してみた | 某氏の猫空